「紙のタイムカードから脱却したい」「Excel管理が限界、複数拠点もあって集計が大変」「勤怠管理ツールが多すぎて選べない」——こうした悩みを抱える経営者・労務担当者は多いのではないでしょうか。
働き方改革関連法の施行以降、労働時間の正確な把握は企業の義務となり、勤怠管理ツールの導入は急速に広がっています。一方で、製品によって機能・料金・連携先が異なり、自社に合うものを選ぶのは簡単ではありません。
本記事では、主要な勤怠管理ツール5製品を比較し、規模・利用ツール別のおすすめを解説します。
勤怠管理ツールに求められる機能
現代の勤怠管理ツールには、以下のような機能が標準的に求められます。
多様な打刻方法
PC打刻、ICカード、スマホアプリ、指紋認証、顔認証など、業態や勤務形態に合わせた打刻方法に対応している必要があります。リモートワーク対応のためにも、複数手段が選べることが重要です。
労働時間の自動集計
残業時間、休日労働、深夜労働などを自動で集計し、労基法違反のアラートを出す機能が求められます。
休暇申請・承認フロー
有給休暇、特別休暇、振替休日などの申請・承認をシステム上で完結できることが、現場の事務負担を大きく減らします。
給与計算ツールとの連携
勤怠データを給与計算に自動連携できると、月末処理の時間が大幅に短縮されます。
主要勤怠管理ツール5製品の概要

ジョブカン勤怠管理
株式会社 DONUTS が提供する機能を選んで導入できる柔軟性が魅力のツール。打刻、シフト管理、休暇管理、工数管理を必要なものだけ選べる設計で、コスト最適化が可能です。
KING OF TIME
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する業界シェアトップクラスの勤怠管理ツール。多様な打刻方法、豊富な機能、カスタマイズ性の高さで、小規模から大企業まで広く採用されています。
マネーフォワード クラウド勤怠
マネーフォワードが提供する給与計算との連携が強みのツール。MF クラウド給与とのシームレスな連携で、月次処理を効率化できます。
freee勤怠管理 Plus
freee が提供するfreee 会計と連携した統合型の勤怠管理ツール。会計・給与・人事を一元管理したい中小企業に向いています。
TeamSpirit
株式会社チームスピリットが提供する勤怠+工数管理の統合ツール。プロジェクト型業務を行う中堅・大企業で広く採用されており、Salesforce との連携にも対応しています。
機能比較
各製品の機能を比較すると、以下のような違いがあります。
- 打刻方法の多様性: KING OF TIME > ジョブカン > TeamSpirit > MF > freee
- カスタマイズ性: ジョブカン > KING OF TIME > TeamSpirit > MF = freee
- シフト管理: KING OF TIME = ジョブカン > MF > freee = TeamSpirit
- 工数管理: TeamSpirit が圧倒的に強い
業種や業態に応じて、強みのあるツールを選ぶことが重要です。
料金プラン比較
各製品の月額料金(1ユーザーあたり)の目安は以下の通り(2026年4月現在)。
- ジョブカン勤怠管理: 月額200〜500円(機能による)
- KING OF TIME: 月額300円(全機能利用可能)
- マネーフォワード クラウド勤怠: 月額300〜500円
- freee勤怠管理 Plus: 月額400円〜
- TeamSpirit: 月額600円〜(企業規模で変動)
機能を最低限に抑えれば月額200円台、フル機能でも月額500〜600円程度に収まる製品が多いです。
規模・業種別おすすめ

300人以上の中堅・大企業
TeamSpirit または KING OF TIME。組織規模に応じた管理機能と、複雑なシフト管理、工数管理に対応します。
マネーフォワードを使っている企業
マネーフォワード クラウド勤怠。会計、給与、勤怠を一気通貫で管理できます。
freee を使っている企業
freee勤怠管理 Plus。同じく統合型でシームレスな運用が可能です。
機能を絞ってコスト最適化したい企業
ジョブカン勤怠管理。必要な機能だけ選んで導入できるので、無駄なくスタートできます。
業界標準を取りたい企業
KING OF TIME。シェアが大きいため、社労士や IT ベンダーとの相性も良いです。
まとめ
勤怠管理ツールは、自社の規模・業種・既存システムに合わせて選ぶのが基本です。
- 大企業・工数管理 → TeamSpirit
- 業界標準・幅広く対応 → KING OF TIME
- マネーフォワード利用 → マネーフォワード クラウド勤怠
- freee 利用 → freee勤怠管理 Plus
- 機能を絞ってコスト最適化 → ジョブカン勤怠管理
多くの製品で無料トライアルが用意されているため、実際に1ヶ月使ってみて運用感を確認するのが失敗しないコツ。導入後の労務担当者の負担を大きく減らす効果は確実なので、自社に合うツールを見つけて、効率的な勤怠管理を実現しましょう。


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